Witch さんの感想・評価
3.0
(最終)これは「呪術廻戦」に対するアンチテーゼwww
【レビューNo.110】((最終レビュー)初回登録:2024/3/22)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全12話。
まあ少し違った切り口からこの作品を語ってみようかと。
(ストーリー)
面倒なので省略
(評 価)
・大きな括りでみればよくある「低予算なろう作品」
大括りでみれば、よくある「すっとぼけ系主人公がチート能力で異世界で
無双する『低予算なろう作品』」になります。なので
・粗を探して観れば、いくらでもツッコミどころ満載
・「こういうもの」として割り切り脳死で観ればそれなりに楽しめる
って感じで、視聴者が「どこにハードルを設定するのか」により評価が変
わってくるという話でしょうか。
・「Z世代」を象徴したような主人公
しかし見方を変えてみると、結構いろいろ斬新だなっとw
すっとぼけ系「俺tueee」主人公ということですが、従来の「無自覚系」で
「また俺なんかやっちゃいました?!」
というのとまた違うのかなっと。何というか「無欲・淡泊系」というか、
執着がないって感じなんですよね。
・仲間意識が希薄
この手の作品にありがちな「仲間思いの正義感あふれる主人公」って
感じが皆無。ヒロインと旅していても「成り行きで飛んでくる火の粉
を振り払ってるだけ」みたいな。
観ていて「ヒロインを守るために」って感情とかが薄いんですよね。
・恋愛感情・性欲が皆無
巨乳でかわいいヒロインと2人きりで旅しているのに、「ラッキースケ
ベにドギマギ」とかがあるわけでもなく、そもそも
・「異性として全く意識してないだろw」とか
・「根本的に他人に興味ないだろw」とか
いう感じなんですよね。
・守りたいもの→「ゲームをする時間だけ」
チート能力があっても無欲で、「ゲームをする時間だけあればいいや」
で面倒ごとは「タイパ重視」でちゃっちゃと終わらせようみたいなw
思うに原作者は「『Z世代』を象徴した主人公」を描きたかったのに違い
ないとwww
執着を持たないなかなか斬新な主人公だなっと。
(「Z世代」は正確にいうと執着がないのではなく、「失われた30年」の
あおりをモロに受け、執着をしたくてもいろいろあきらめざるをえない
状況下にいるのだと思うのですが)
・これは「呪術廻戦」に対するアンチテーゼ
「呪術廻戦2期」は1期以上に作画が凄かったですね。特にバトルシーンと
か。もうTV版じゃなく劇場版レベルでしたね。
しかしこのクオリティーを維持するために、人海戦術とかタイトなスケジ
ュールで綱渡りとか制作現場はかなりの惨状だったという話も。
(アニメーターさんがTwitterでぼやいていたとかw)
本作はそんな「呪術廻戦」に真っ向から喧嘩を売っていきます。
・主人公が「死ね」とつぶやくだけで、敵がバタバタ死んでいく。
・なので本来なら見どころのひとつである主人公のバトルシーンに全く見
どころがない。というかバトル自体成立してないだろうw
って感じなのですが、しかし見方を変えてみると
・そもそも「低予算なろう作品」が体力ある「呪術廻戦」と勝負しても勝
ち目あるわけないやん。
・それなら極力バトルシーンを省力化した方がいいやん。
(どうせ低予算でバトルシーン描いても「作画ガー」で叩かれるし)
・バトルシーンが省力化できる本作は、お財布に優しい「低予算なろう作
品」の救世主やん。
(面白いとはいっていないw)
思うにこれは「作画至上主義」ともいえる「呪術廻戦」に対するアンチテ
ーゼに違いないとwww
これも「コロンブスの卵」的な発想がなかなかに斬新だなっとw
まあ半分ネタとして書いてるわけですが、切り口を変えてみてみるとなかな
かに斬新で面白みのある作品なのかなあっと。
「呪術廻戦」が白鳥の如く、優雅な姿の水面下で必死に足掻いている様を横
目に、こういう作品をぶつけてきたのは個人的には結構ツボりましたね。
作品自体は脳死で観ているので、まあこんなもんかって感じですが。
ここにきて登場人物がかなり増え、いろいろな勢力が思惑をもって動いてい
るような描写もありましたが、あと数話でどう風呂敷を畳むのでしょうか。
バトルロイヤル的なもので主人公が一気に処分してしまうのか、投げっぱな
しENDで放り出してしまうのかw
あとOP曲「Killer Bars/Hilcrhyme」は個人的には耳に残り結構好きでし
たね。綺麗に韻を踏んでるのはさすがHilcrhyme。
一応中間レビューではありますが、最後まで観ても書きたいことは変わらん
だろうなっと。
(2024/3/22追記)
状態 →「観終わった」に変更
・とりあえず思い付くままいろいろねじ込み、カオスな状態にw
・収拾がつかなくなると主人公のチート能力で「処分」
・そしてお約束の「俺たちの戦いはこれからだ」END
しかし風呂敷を広げても、最後は「死ね」で解決できるんだから、制作陣
にも便利なチート能力だよな。
まあ何かと制作陣に優しい作品だったということでw